Forty Three point Two

やってらんねえよな

書き初め 自宅にて

 気がつくと三が日も終わろうとしている。義務教育を終えてから、書き初めなんてことはしてないけれど、気持ちを新たに今年の抱負を書くのはいいことなのかもしれないななんて妹が書き初めているのを眺めながら思いついたので、こたつから重い体を引っこ抜きMacBookを取り出した。

 三日前、大晦日の年がこすぞという瞬間僕は恋人の最寄り駅のベンチで酔っ払ったおじさんと、ガラケーを虫眼鏡を使って覗きこむもっと年のいったおじさんと3人で過ごしていた。例えば会話をしたりしたわけではないので、過ごした、という表現が適切だとも思わないが、街が死んだかのように誰もいない駅のホームに偶然居合わせた3人の男が年越しという限りなく少ない時間を共有したという点で、過ごした、と書かなければ僕はやってられないのかもしれない。

 予定の電車を一本逃すペースで遅刻してきた恋人と初詣をして日の出を見た。今年一年はどんな年になるのだろうか。それは果てしなく遠い先のことのように思えていたけれど、今年も3日過ぎた。きっと、この三日間のように色んな人に連絡をとり、忙しくも暇でもない生半可で生ぬるい、それでいて残酷な現実を適当にあしらい、そんな現実から時に逃避し、眠り、食べ、そうこうしているうちにあっという間に終わるんだろうな、なんてことを去年の今頃も思っていた気がする。

 映画を観ます。月に一本は映画館で、月に一本はTSUTAYAitunesかHuluかNetflixかなんでもいいので、月に二本ペース、24本は観る。

 本を読みます。主に通学時間を使う。往復三時間、友人のいない僕は無駄にしがちであるから、有効に使うために読書する。ダウンロードした論文でも、電子書籍でも小説でも新書でも自己啓発系の本でもなんでもいい。とにかく読む。数字は決めない。週一目安、月4くらい。

 仕事にすぐ取り掛かる。タスクを後回しにしない。できるものはすぐ潰す。

 妥協しない。締切に追われて完成を目指した仕事をしない。完成させた上で完璧を目指せる余裕をもって仕事する。

 中途半端な仕事をしない。最後までやる。

 目標を口にする。 

 些細なことでもいいから、言葉を書き続ける。文章にする。どんなに拙くても、少しでも考えていることを残そうとする。書き表す努力をする。表現しようとする。

 一生懸命生きる。

 

今年もよろしくおねがいします。